今週のお題「肉」
今週のお題「肉」
肉といってまず思い浮かぶのは、スーパーで手に入る豚や牛、鶏の肉ではないだろうか。
珍しいものだと羊とか。
私は生き物が好きで、犬猫に限らず、鳥や魚と暮らしたことがある。
動物園や水族館、牧場なんかにいくこともよくある。
あるときの出来事。
肉が食べられなくなった。
きっかけは、たぶん、飼っていたインコと遊んだこと。
たったそれだけ。
「ここがモモ、ムネ、これは手羽先」と部位を撫でていたのがいけなかった。
そのあと、家の冷蔵庫にある鶏むね肉を見て、加工された、つやのあるピンク色の肉がどうしても食べられなかった。
それは自分では食べられず、私のみていないところで、同居人に食べて頂いた。
しばらくはスーパーに行くのがつらかった。
今まで、パックに詰められた肉を、やはりどこか食べ物として見ていたのだろう。
生きて、一緒に暮らしているインコがきっかけで、スーパーの肉が、「食べ物」から「いのち」になってしまったのだ。
割り切れなかった。
しばらくは魚、肉、たまごなんかを避け、ヴィーガンの様な生活を送った。
しかし、調子を崩した。
知識もなく、野菜やナッツばかりを食べる生活をしていたから、栄養が偏ったのだ。
泣きながら、肉を焼いた。
久しぶりに食べたお肉は美味しかった。
今でも、肉を食べることに抵抗がないわけではない。
しかし、牛や豚に限らず、植物だって、私たちと意思疎通ができないだけで生きているし、生き物は生き物のいのちを奪って生きている。
私にできるのは、すべての命に感謝して、美味しく全て頂くことであると思っている。
「いただきます」
これはいのちを頂く、感謝の言葉。