あすかの日常

春を待ち、夏に焦がれ、秋を染めて、冬に散るなら。

ゆっくり見たい映画/ラ・ラ・ランド

お題「ゆっくり見たい映画」

 

私の今ゆっくり見たい映画は「ラ・ラ・ランド」。

 

公開当時は理解し難かったラストも、今なら上手く飲み込める気がする。

 

話題になった映画だから、見た人も多いのでは。なので詳しくは書かないが、この映画はお互いに夢に向かって走る2人の男女が描かれている。喧嘩もするけど、お互いに励ましあったり、協力したり。そんな関係の2人。

 

とてもいい関係なのではないかなと思って見ていた。最後はこの2人がくっついて、夢を叶えハッピーエンド。そんなラストを予想した。

前半、中盤と音楽と歌に合わせて物語がテンポ良く進んでいく。ミュージカルを観に行ったようで、とてもわくわくしたし、曲も耳に残っている。中盤まで2人の様子にハラハラしながらも、ハッピーエンドを疑っていなかった。

 

全体を通しては楽しい映画なのだと思う。しかし、ラストが腑に落ちなかった。

 

終盤は、電車の窓から見える景色のように時間が流れていったように思う。

お互いに夢は叶えている。その点ではハッピーエンドなのだろう。前半、中盤も、お互いにいい関係が築けていて、今のお互いがいるのは相手のおかげだと思うシーンが多くある。

なのにラストではいつのまにか、別々の人生を歩んでいる。

 

当時の私にとって、あまりすっきりしないラストだった。なぜか分からないが、満たされない気分だった。

 

こういった感覚は、海外と日本の文化の違いのせいなのか。

自立とはこういうことなのか、とも思う。お互いに自立した個人だから、その時その時で自分にとって最良の判断をして生きているのかもしれない。

 

さまざまな別れをここ数年で経験した今なら、別の角度から物語を見ることができるのではないだろうか?

なぜ?と思った部分も、うまく飲み込める気がする。

 

お酒でも飲みながら、またゆっくり見たいなと思う。