あすかの日常

春を待ち、夏に焦がれ、秋を染めて、冬に散るなら。

今週のお題「サボりたいこと」/否定されると泣きたくなる日々

今週のお題「サボりたいこと」

 

家の家事をサボりたい。家事全般というわけではなく、料理を。

料理自体は好きだけど、家族のご飯を作るのがしんどい。

 

昨日もカレーのことで険悪な雰囲気になってしまい、「もう本当にいやだ。人のご飯までやりたくない。」と泣きたくなってしまった。

 

毎日決まって自分がやるわけではないが、最近、家族の分も作ることが多い。

作ったところで「美味しい」と言ってもらえず、「こうした方がいい」、「もっとこうやって」と文句ばかり言われる。本人は文句じゃないと言っているが、自分では何も準備せず、口だけ出すなら文句としか思えない。

素直に「分かった。」と言えない自分が悪いのだろうか。

 

昨晩は特に気分が落ち込んでしまい、身体が重たくなって動けなくなった。「たかがカレーのことでこんな…」とまた落ち込んでしまった。

 

そもそも、家ではルーを使ったカレーなのに、箱の通りに作らないから時間が掛かっている。

玉ねぎは飴色にしんなりするまでフライパンで炒め、じゃがいもやにんじんも別の鍋で油が回り表面がうっすらと透けるくらいまで炒める。肉は表面が少しこんがりするまで焼く、など箱のレシピ通りに作らないから時間がかかる。

全ての具材が水とともに鍋に入ってからも、火にかけて、灰汁を取りながら1時間は煮ている。そこか火を止めてルーを溶かして、溶けきってからまた煮て、水を足して30分から1時間煮込む。

しかもその間に、土鍋でご飯も炊いているし、副菜として酢の物も用意した。酢の物は、手をつけられていなかったけど。

 

そうしてやっと完成するカレー。

それなのに「水を足して、もう一回煮て」と言われる。泣きたくなった。もうやっていると言っても、やるところを見るまで納得せず言い続ける相手に、キレながらカレーを煮直した。

 

私なりに、手間をかけて丁寧に作ったカレー。美味しいはずなのになんの味もしなかった。

泣きたい気持ちなのに泣けなくて、ただただ身体が重かった。足と地面がくっついているみたいで、ずるずると身体を引きずって歩いた。ふらふらと、壁にぶつかりながら部屋に戻った。

座ったら立てなくて、這うようにして布団に入った。明かりを消すこともできず、天井を見ていた。

 

食事の時間は毎日3回やってくる。つまり、料理する時間も。