あすかの日常

春を待ち、夏に焦がれ、秋を染めて、冬に散るなら。

体の重い朝。

 

 

朝から雨が降っていた。

ぼつぼつと窓にあたる雨音、ぼたた、と屋根から落ちる水の音で目が覚めた。

最近、枕が合わないのか寝起きが悪い。肩も首も痛くて、起きるのがつらい。

 

今朝は雨がひどかったからか、明かりを消すのを忘れて寝たからか、すぐに起き上がることが出来なかった。

窓から薄暗い空を見て、「今日は1日、天気悪そうだな」と何となく思った。天気予報は雨だった。

しばらく布団の中で唸りながら、時計を見る。6時。

まだ大丈夫か、とまた布団に絡まる。しばらく布団の中で肩が痛い、首が痛い。体がだるい…。とまた唸っていた。

時計を見る。7時25分。そろそろ準備して出かけなくては、と重たい体を起こして準備を始めた。今日は猫を病院に連れて行く日だった。猫は何か察知したのか、隠れていた。

髪を整え、着替え、顔を洗って、歯を磨き、朝ごはんに残っていたクロワッサンを食べた。美味しい。

 

猫を探し、キャリーに入れた。抗議の声がすごかったが気にしないことにする。長生きして欲しいんだ。エゴだけど。

元気に長生きして欲しいので、私が抗議の声を浴びることぐらい、仕方ないと思う。病院で騒いでいても、夜は一緒に寝てくれるし。ありがとうね。

 

寝たきりになって、胃瘻や点滴で栄養を取るようになってまで長生きして欲しいとは思っていない。だけど、動けるうちは出来るだけ楽に、元気に生きていて欲しいと思う。

本人がどう思っているかはわからないし、これから先、わかることもない。完全に私のエゴ。

 

一緒にいられる時間は長くない。だから、少しでも。