あすかの日常

春を待ち、夏に焦がれ、秋を染めて、冬に散るなら。

蛍光灯とじんましんと

 

チカチカする蛍光灯が嫌で、あかりを消した。世の中はどんどんLEDに変わっていくけれど、私の部屋は、私の部屋ができた時から時間が止まっている。ベッドも、明かりも、当時のまま変わっていない。

明かりのついていない暗い部屋が嫌で、逃げるようにお風呂に入った。

お風呂はさっきまで開いていた窓から、さっきまで降っていた雨のにおいがした。

 

この頃よくでる、体に赤く付いているじんましんが嫌で、ひどくならないよう祈りながらぬるめのお風呂につかった。じんましんがひどくなるのは分かっていたけど、寒くて、暖かいお湯に入りたかった。

お風呂は明るくて、暖かく、体を包み込むようなお湯が心地よかった。

 

部屋の明かりをどうしようかな、なんて考えながら潜るようにお湯につかる。「最後に蛍光管を変えたのはいつだっけ。」そんなことを考えながらぼんやりとお湯に包まれていた。じんましんはかゆかった。