蛍光灯とじんましんと
チカチカする蛍光灯が嫌で、あかりを消した。世の中はどんどんLEDに変わっていくけれど、私の部屋は、私の部屋ができた時から時間が止まっている。ベッドも、明かりも、当時のまま変わっていない。
明かりのついていない暗い部屋が嫌で、逃げるようにお風呂に入った。
お風呂はさっきまで開いていた窓から、さっきまで降っていた雨のにおいがした。
この頃よくでる、体に赤く付いているじんましんが嫌で、ひどくならないよう祈りながらぬるめのお風呂につかった。じんましんがひどくなるのは分かっていたけど、寒くて、暖かいお湯に入りたかった。
お風呂は明るくて、暖かく、体を包み込むようなお湯が心地よかった。
部屋の明かりをどうしようかな、なんて考えながら潜るようにお湯につかる。「最後に蛍光管を変えたのはいつだっけ。」そんなことを考えながらぼんやりとお湯に包まれていた。じんましんはかゆかった。